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三京証券の『ちょこっとコラム』では、証券投資に関連する様々な情報や、雑学に至るまで、コラム形式で分かりやすく解説していきます。証券投資初心者の方にも今後の参考にして頂ければ、幸いです。

2021年6月4日

【第15回】『2021年6月 マーケットレビューと今後の見通し』

5月中旬の下落は仮想(暗号)通貨市場の急落によるところが大きい。
米国電気自動車メーカーテスラのイーロン・マスクCEOがビットコインによる決済を停止すると発言したこと、及び中国政府が銀行や決済会社に仮想通貨取引に関連するサービス提供を禁止したと同時に、投資家に対して投機的な仮想通貨取引を禁止すると警告したことなどでビットコインが5月に入って30%以上も下落した。
下落の背景はこのような具体的でネガティブなニュース・フローに加え、金利上昇局面でも下落せず、むしろ上昇してきた仮想通貨が堰を切ったかのように売られたのであろう。相場ではよく見る光景である。

一方で、年初から大きく上昇してきた米国長期金利も3月末の1.75%付近を天井として足元1.62%程度まで下がり金利上昇懸念が一服した。
直近の株式や商品市場の動きを如実に反映しており、リスクマネーが徐々にリスク資産へ戻ってきているとみるのが妥当であろう。

企業収益の回復も国内株式市場を下支えした。
4月末から5月中旬は多くの日本企業にとって年度決算発表シーズンであった。結果は純利益で+26%増益、全体の8割以上の企業が従来予想を上回った。自動車、電機、及びソフトバンクグループがけん引した。業種ごとの動きは跛行(はこう)色が強く、鉄道、空運などの穴を電機、自動車、通信が埋めた格好となった。

<今後の見通し>

先月から引き続き、中期的に日本株指数には慎重な見方をしている。先月もご報告の通り、2021年の世界経済は回復の方向性は一致しているが、その速度には大きなばらつきが発生する。ワクチンの接種率、財政出動の規模、経済の観光業への依存度などが要因となる。
このなかでワクチン接種率は方向性が見えており一歩前進した。それ以外でも企業収益からは安心感があるので大きな下落も想定する必要はなさそう。
前期が純利益ベースで+26%、今期も増益基調に戻ると日経は報じている。
(方向性を確認するため、もう1四半期は見てみたい。)

しかしながら、日本は欧米、中国と比較すると回復時期、速度とも遅れており急反騰して高値更新とは行かないであろう。
したがって個別物色の相場環境が継続すると考える。
先月この場で紹介した、良好な決算で環境関連やデジタルトランスフォーメーション、新生活様式(巣ごもり、テレワークなど)といったテーマに乗っている銘柄に引き続き注目していきたい。

参考までに、中国電気自動車メーカーNIOが今後の出荷台数、生産、需要見通しに関して強気なプレスリリースをした。電気自動車は市場規模も大きく引き続き注目すべきテーマである。

株式市場は国内のワクチン接種状況、企業決算状況をにらみつつも、国内及び海外GDP成長率の比較感から上値の重い展開となるであろう。
向こう3ヶ月間の想定株価レンジは日経平均で27,500円~30,000円程度と考えているが、実際にはもう少し狭いレンジでの推移を想定している。

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