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ちょこっとコラム

三京証券の『ちょこっとコラム』では、証券投資に関連する様々な情報や、雑学に至るまで、コラム形式で分かりやすく解説していきます。証券投資初心者の方にも今後の参考にして頂ければ、幸いです。

2021年4月14日

【第14回】ちょこっとコラム~日経平均株価の考察~

今年に入ってからはより顕著に、先物取引主導によって日経平均株価(指数)が乱高下する日が増えています。日頃のニュースでは「日経平均株価が上がった、下がった」と表現されますが、これらには注意が必要です。

何故なら日経平均株価はその計算方法の特殊性により日本の株式市場全体の動きを反映しているとは言い難い指標になっているからです。つまり構成比(寄与度)が大きい一部の値嵩株(値がさ銘柄)の動向に左右され易い計算方法を執っているためです。
※計算方法の詳細などはネット等でお調べください。

例えば火曜日(4月13日)は、日経平均の値上がり+212.88円(0.72%)に対してTOPIX(東証株価指数)の値上がりは+3.96円(0.2%)と、1/3以下になっています。この違いは日経平均株価(俗に225銘柄)と言う指数が一部の銘柄の価格上昇効果によって市場の実態以上に引き上げられたことによります。

東証一部市場だけで国内株式の時価総額の約96%を占めているのですから、本来はTOPIXの値動きの方が市場全体の動きに近いはずであり、一部の値嵩株の影響を受ける日経平均株価では余り参考にならないことが分かります。内外の主要な運用会社なども日経平均株価では無くTOPIXを主な指標としています。225先物取引の増減に影響を受け易く、ヘッジ手段としても有効性が落ちている指数なのですが、何故か巷のニュースでは日経平均株価ばかりが取り上げられます。
(筆者は日本のマスメディアが怠惰なためと考えています)

日経平均株価の13日の値上がり寄与度上位5銘柄は、ファーストリテ+122.8円、ソフトバンクG+17.3円、エムスリー+14.3円、資生堂+9.7円、テルモ+8.4円であり計+172.5円ほど押し上げています。

一方、値下がり寄与度下位5銘柄はTDK(―16.5円)、太陽誘電、信越化学、キヤノン、アサヒ(-3.6円~-2.34円)で計28円ほど押し下げています。

上記の銘柄のうち、ファーストリテ、ソフトバンクG、エムスリー、TDK、信越化学は構成比上位に入っており、これらに東エレク、ファナック、ダイキン、アドバンテスト、KDDIなどを含めた10銘柄の構成比だけで寄与度(日経平均株価への影響度)が約42%(火曜日時点)にもなります。

特に構成比で、ファーストリテ10.98%、ソフトバンクG7.34%、東エレク5.99%の上位3銘柄の値動き次第で日経平均株価は大きく動きますから注意が必要です。先物主導の相場の場合にはこれら寄与度上位数銘柄の値動きが目立ちます。

平たく言えば、これら上位銘柄が(日銀の購入等により)品薄になっているため、同指数を動かしたい投資家(ヘッジファンドなど)は上位銘柄に売買を集中させることで同指数を大きく動かすことが可能になっています。

日銀は3月に行われた金融政策決定会合で、ETFの購入上限年12兆円増を維持したものの、原則年6兆円増を撤廃しました。また、4月1日から購入対象をTOPIX連動型のみとし、225連動型を外しました。

実際、日銀は4月1日から4月13日の期間においてETFの購入をしていません。株価の急落時など、必要と判断される時に柔軟に購入する方針に変わっています。今後の焦点は多額に保有しているETFをどのようにするのかという出口戦略の議論です。どのようにして売却や譲渡するのかという様々な意見が出てきそうです。

日々の投資において、保有している銘柄や日経平均株価の動向ばかりに(特にメンタル面で)影響されないよう、その他のTOPIXやJ日経400、日経ジャスダック、2部指数、マザーズと言った各指数、及び各市場や銘柄毎の時価総額などの動きも参考にして、株式市場を総合的に見ることが出来るよう心掛けたいものです。

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